こども園・幼稚園・保育園のためのサバイバル・コンサルティング

2019年10月より幼児教育無償化になります。業界としては追い風の今の時期、今後10年のことを考えておく必要があります。 待機児童が解消され、こどもの数がいまよりさらに減ってきた場合、施設間での生き残りをかけた競争が始まります。 来る競争に向けての準備の一助になれば幸いです。

幼児教育無償化について(保育園の運営者向け)

幼児教育無償化について(保育園の運営者向け)
 
前回の記事で、幼稚園の運営者向けの幼児教育無償化への対策を書きました。
参考記事:

jetonion.hatenablog.com

 
今回は保育園の運営者向けです。
 
保育園はこれまで、影響の大小はあれ競争からは無縁でいられた園も多いかと思います。
制度上、保護者は保育園に直接応募するのではなく、市町村を通して申請していますよね。
 
しかし、幼児教育の無償化が始まれば、保育の必要性が認められる、いわゆる2号認定の園児は
幼稚園の預かり保育も無償になる予定です。
 
そうなれば、幼稚園と2号認定の園児を取り合う事態も
出てくることでしょう。
 
これまで幼稚園は、園で園児募集を行い、園で広告も行ってきました。
翻って保育園はどうでしょうか。
市町村が園児を振り分けていましたので、そこまで広告に力を入れる必要もなかったのではないでしょうか。
 
しかし、幼児教育無償化が始まってくると変わってきます。
 
保育園といえど、園児募集に力を入れる必要も出てくるでしょう。
 
いまは国の政策として、待機児童解消に向けて動いていますが
現在の状況が何年も続くとは思えません。
 
人口動態から見ても少子化は明白です。
園児数が少なくなってくると、待機児童解消のために
新たに開設した施設、増やした利用定員が余ってきます。
 
このような状況になってくると、幼稚園・保育園・こども園
言葉は悪いですが、生き残るために競争をせざるを得なくなってきます。
 
実際に、地方ではすでに廃園になっている園も出てきています。
どれだけ良い保育を行っていたとしても、園児がいなければ
運営は成り立ちません。
 
園児数が少なくなってから園児募集に力を入れ始めても
すでにタイミングを逃しているというケースは多いです。
 
保育という、公益性が高い事業になじまない考え方とは思いますが
幼児教育無償化を奇貨として、園児募集・ブランディングマーケティングといった
経営を考えてみてはいかがでしょうか。
 
お読みいただき、ありがとうございました。
 

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